2013年11月6日水曜日

音 (スヴァラ)


西洋音階の【ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド】を、

インドでは、【サ レ ガ マ パ ダ ニ サ】といいます。

【サ】が、中心音です。

中心音は人それぞれ違うので、移動ドとして扱われます。

たとえば、わたしの中心音は A(ラ) なので、

【ラ シ ド# レ ミ ファ# ソ# ラ】が、【サ レ ガ マ パ ダ ニ サ】になります。


ひとつひとつの「音」を、丁寧に磨く。


毎日、それぞれの音をまっすぐに研ぎ澄ませる、練磨を繰り返します。

今日出来ても、明日には出来なくなります。

この体から発する音と、この音を発する体を、よく見つめます。

揺れや、滞る喉の力や、背中の強ばりや、たくさんのものが見えます。

時折、体をほぐしながら、音を磨いていきます。


【サ】を限りなく【サ】で歌う。

一寸のズレもなく、ぴったりと中心音を歌う時、

自分の「声」は聴こえなくなります。

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