2014年3月15日土曜日

インドの先生のこと


今日は、インドで教えてもらっている、先生(グルジー)のことを書いてみたいと思います。


Jainul Abedin先生、47歳。


コルカタ郊外で生まれ育った先生は、歌の才能を見込まれ、コルカタの名門音楽学校、Sangeet Research Academy(SRA)にわずか9歳で奨学生として入学しました。Latafat Hussain Khan師より学び、師が他界されてからは、その生徒でもあった、Sunil Bos氏、Bijay Kishru氏より教えを受けました。後に、先生はSRAで教える立場となり、または同校のホームページ創設の監修役として、2012年までSRAに所属していました。現在は、自宅にてたくさんの生徒たちを教えています。

ひとりひとりに優しく、熱心に教えて下さるので、良い先生だと評判です。
子供から大人まで、毎日ひっきりなしに生徒たちが訪れています。

ガラナ(流派)は、アグラです。
アグラガラナの特徴は、アーラープ(独唱)が、ノムトムアーラープと言って、ドゥルパドと同じであること。また、全体的に表現力が強いこと。男性的、または強い女性のイメージ。神様で言ったら、ドゥルガ。(←だんだん私のイメージ含んでます☆)


私は、2008年に初めてコルカタに来ました。インドに来たのも初めてでした。

インド古典音楽を知り、寺原太郎さんに学び始めてまだ半年だった私は、まず基本から教えてもらおうと先生を探しました。ちょうどその時、カタックの廣光めぐみさんもコルカタにいて、Jainul先生の家に私を連れていってくれました。また、めぐみさんを連れていったのは、シタールの岩井英幸さん(ひでさん)だそうです。ひでさんが居なかったら、私は先生に会うことはなかったかもしれません。ひでさん、ありがとう。

先生に初めてお会いした時、落ち着いていて、穏やかな雰囲気に安心したことを覚えています。また、不意にギャグを挟んで、自ら笑っちゃうような(笑)、みんなに愛される先生です。

先生の奥さま(グルマ)も、朗らかで優しくて、とても素敵な方です。実は、この女性を娶った先生ならば!と思って、教えてもらおうと決意したほど。いつも素朴な愛が、和やかにキラキラと満ち溢れているような方です。
娘さんも聡明で、今11歳ですが、これまでずっと学校で主席だそうで、家にはトロフィーが並んでいます。勉強も運動も芸術も、とにかく一生懸命コツコツやる、見上げた小学生。今年の春から中学生になります。

以来、私はJainul先生の元で、学んでいます。
今年は、週3回(月、水、金)の午前中にレッスンして頂いています。
レッスンは、日々、私の段階に合わせて、徐々に難しくなったり易しくなったりします。
なかなかうまくならない上にせっかちな私に、先生はいつも「忍耐力」の活を入れてくれます。

難しいから面白い。知れば知るほど難しくなる一方で、簡単にはならない。

でも、見える世界は、確実に広く、深くなっていきます。



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